【バスケット】ドリブル上達のカギで1on1を楽しもう!
- 2017.05.12
- バスケット
バスケットで相手を一瞬にして抜き去りシュートを決める!というのは、なんとも言えない爽快感ですよね。
今回は、その1on1に役立つドリブル上達のカギをお話ししましょう。
ドリブル及びハンドリングが甘いと、せっかく相手を抜いていざシュートという場面でボールをファンブルしてしまった!なんて事ありませんか?
そんなもったいないミスを減らすために一人でも練習することの出来るメニューを参考にしてみてください。
また、初心者や低学年などに教えている指導者にも参考になるかと思います。
ドリブル上達の近道
チームの練習はみんな同じだけの時間、そして内容しかできません。
それ以外でいかにボールと触れているかにかかってきます。
バスケットは手でボールを操る訳ですけれども、では、ボールを操る腕・手、左右前後と移動するための脚を自由に動かす為に必要なものとは何でしょうか?
実は、手足を自由に動かす為に最も必要なのが【体幹】なのです。
体の軸がしっかりしていないということは、軸がふにゃふにゃで手足が自由に思ったように動かせなくなってしまうんです。
そして、ボールが手に触れている時間を長くする事が肝心になってきます。
手からボールが離れる時間が長ければ長いほど、カットされる確率も上がりますからね。
そして、ボールの大きさ・触った感覚などを、手・指先が感覚として覚える為にボールに触れている時間を長くするという事です。
これらを、練習中または自宅や練習以外の時間に意識してやる事で、他の仲間よりドリブルの上達が早くなるでしょう。
まとめてみると、
・手足を自由に動かせるようになる為に体幹を鍛える
・カットされる確率を減らす為にボールが手に長く触れているドリブル
・ボールの感覚を手で覚える為に常に触れている時間を作る
まずは、この3つですね。
初心者から慣れてきた人まで必要になってくると思うので、一つずつどう練習していくのか説明していきましょう。
上達方法
こう言った自主練になるものを練習と呼ぶのはあまり好きではないのです。
何故なら、練習だと思うと「練習は辛いもの」だったりと考える人も多く「辛いから続かない」などの言い訳を作ってしまうからです。
では、遊び感覚でできたらどうでしょうか。勉強と同じで小さいうち、または初めのうちは勉強・練習としてやるのではなく、遊び感覚でやり始めると抵抗なく勝手に身体や頭に吸収されていきますよね。
なので、特に小学生は遊び感覚でやってみてください。
手足を自由に動かすための体幹を鍛える
体幹を鍛えるのは「体幹トレーニング」だけではありません。
では、どんな遊び感覚でできるものがあるか説明します。
体育館でしたら跳び箱の一段目、自宅や外でしたら踏み台があるといいですね。ちょっとした障害物となるくらいのものです。
まず、ボールを両手で持ち頭の上に構えます。
頭の上に構えたまま、最初は歩いて踏み台に片足ずつ乗ります。(1、2歩で乗る)両足乗ったら片足ずつ降ります。(1、2歩で降りる)
この乗り降りの動作の時に、ボールが頭の上から動かないようにするのがポイントです。または体が左右前後に揺れないように真っ直ぐを保ったままにして下さい。
そして、1、2歩で乗る際は利き足があり1歩目が毎回同じになりがちですが、どちらの足も1歩目が出来るようにしましょう。
慣れてきたら、走る・ジャンプして乗るなどレベルを上げていってください。
さらに、ボールを持ったまま障害物のある所で鬼ごっこをすると、ボールの位置も自然とどこにやったらいいかが身体で覚えます。
あとは、バランスクッションなどを用いてバランスを取る方法もあります。
「バランスを取る」という事は、おへその下辺りに力が入り体幹を使っているという事でもあります。重心や軸がどこにあるのかを意識しながらやると効果的です。
カットされる確率を減らす為にボールが手に長く触れているドリブル
そもそも、ドリブルをついていてなぜカットをされてしまうのでしょうか?
その原因となるのが、
・ドリブルが弱い
・ドリブルをつく位置が悪い
という事がほとんどです。そして、ドリブルが弱いとボールが手から離れて床につくまでの時間が長くなりますよね?
その手から離れている時が一番カットを狙われやすいのです。
プロのドリブルを見た事はありますか?まるで手に吸い付くようなドリブル。
子供だとヨーヨーをイメージすると分かりますかね?
水が入った風船部分、ただ下に落としただけでは戻って来ません。強い力を加える事(下に弾く)によってゴムが引っ張られる反動で元の位置に戻ろうとするわけです。
それをドリブルに置き換えると、弱いドリブルだと元の位置まで戻ってきてくれない、ということが起こります。そうすると、またドリブルをつくためにボールを戻さなくてはいけないので、手がボールの下に入ってしまい「ダブルドリブル」の原因となってしまうのです。
そして、肩(肩甲骨)まで使う事を意識した強く高いドリブル
せっかく強いドリブルがつけても低いドリブルしかつけなかったら、例えドライブで相手を抜いてもシュートの手前でボールを転がしてしまうなんて事もあります。
特に女子プレーヤーは大人でも強く高くドリブルをつける人が少ないそうなので、小さいうちから身につけておきたいですね。
低いドリブルしかつけないと、高い位置のドリブルをつこうとすると難しいです。 逆に高いドリブルがつける人は低いドリブルもつけるようになります。
低いドリブルだと手だけでつく事が癖になってしまいがちなので、強いボールを受け止めた反動でまた強いドリブルをつくという連鎖を作りたいものです。
真下につくと言うよりは、若干円を描くようにを意識したいですね。
あとは、身体の範囲より広く前後左右にボールを振れること。相手を1on1で抜く寸前ズレを生じさせたいので左右に揺さぶってから縦に一気に切れ込む、というのが理想的ですね。
ボールの感覚を手で覚えるために常に触れている時間を作る
よく「ボールが友達」という言葉を聞きますが、何でも知っている親友というくらい「ボールの形・大きさ・重さ・中心」などを目で、指先で分かるようになると、ちょっとしたミスが発生しても修正しやすいのです。
ファンブル(ボールが手からこぼれてしまう)が多い子は「ハンドリングが甘い」などとよく言われますが、まさにその通りでボールの感覚を手が覚えていない事が最大の原因ではないかと思います。
キャッチミスが多い子も理由は同じですね。
なので、恋人か!って突っ込みたくなる位、空いている時間はボールに触れていて下さい。
そうすることで、ボールを持つ手の感覚が養われ、ボールを持つ手の形だったり指先にかかる力加減などを覚える事ができます。
ミートからのドリブル
ミートとは、キャッチする動作の事を言いますが、ミートした時には「シュート・パス・ドリブル」が次の瞬間にはできる状態でないといけません。
その状態を【トリプルスレット】といいます
「トリプル」は《3つの》、「スレット」は《脅威》になります。
『3つの脅威』とは、先ほどあげた『シュート・パス・ドリブル』です。誰に脅威を与えるかというと「ディフェンス」に対してです。
ディフェンスからしてみれば、自分が付いているオフェンスがボールを持った時に、次に行動する「選択肢」が少なければ少ないほど楽なんですよね。1つより3つの方が選択肢の中から予測するのは困難ですよね。
ですから、オフェンスは簡単に止められないように、その逆の3つの脅威を与えなくてはなりません。
キャッチ時には、目線はゴールへ、軽く足を開いた状態で、膝を柔らかく曲げ手首をしっかり入れて(手首にシワができる状態)パワーポジションへ構え、次の行動への準備ができたミートが常にできるようなる必要がありますね。
その状態で、ディフェンスとのズレを作れるようになると、もっと1on1で相手を抜きやすくなります。
ただし、あくまでもハーフでの攻めの時に1on1をやる姿勢ですから、オールでボールを運んでいるのにミートからすぐドリブルとなると運ぶのが遅くなりディフェンスに捕まりやすくなります。
ドリブルよりパスの方が、ボールの移動が早いわけですから攻め方によってきちんと使い分けられるようにしたいですね。
↓↓もっと上手くなって周りを見返したい人必見↓↓
まとめ
今回は、1on1で相手を抜くドリブル上達のカギをお伝えしました。
内容的に、「初心者・または低学年向け」だったかもしれませんが、意外と高学年や試合慣れしている子でも身についていない子が多いと感じるので、自分に、自分の子供に、指導している子供達に足りていないと思った人は、今一度確認してみてはいかがでしょうか?
まとめてみると、
・ボールを自由自在に操るために体幹を身につける
・強く高いドリブルで手から離れている時間を少なくする
・ボールの全てを知り尽くせる位ボールに触れる時間を作る
・ミート時にはトリプルスレット
今回は、この4つを意識して身につける事で、1on1がより楽しくなる方法をお伝えしました
オフェンスやディフェンスなど上達すると面白さも増えてくるので、どんどん情報を発信していきたいと思います。
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